That’s 佳菜子 !! 2016 飛躍を願って…

村上佳菜子。

彼女に関してはあまり記事に出てきていないように思いますが、実は、というほど大げさなものではないですが、彼女の演技、好きです。
彼女の、常に何かを表現しようとする姿勢も好きですし、実際の演技も、本当は好きなんですよ。笑

でも、何ででしょうね…
何か成績が伸びませんよね。
まあ、ジャンプの失敗を試合の度に、コンスタントに続けてきているせいなんでしょうけど、笑、そういうところが、あまり記事に出来なかったところなのかもしれません。

でも、彼女のジャンプは、シニアの中では一番でしょう。
一番というのは、評価されるジャンプということで、恐らく今の女子選手で、ジャンプの評価GOEで、3点貰ったことのある選手は、彼女だけなのではないでしょうか?

さすがに全部調べてはいませんが、新採点システムになってからで、試合ごとや記事書く上でスコアー調べてきている中では、そうですね。

WS000196
 
他にも例がある可能性は大なので、あったらご指摘ください。

 
にもかかわらず、何故、メダル争い、金メダル争いにならないのか…

まあ、上のスコアー見ても判りますが、何かしら失敗しているんですよね。笑
上の四大陸はさすがに、ショート、フリーともビシッとそろえて優勝しましたが。笑

やれば出来る!笑
 


 

ショートはこれまでのアップテンポからプログラムを代えてきまして、それも良かったのかもしれません。

彼女の振り付けは、ほぼ、コーチである、山田満知子、樋口美穂子のお2人が、されているようです。
私個人的には、コーチと振付師は別がいいと思っていますので、こういう体制が、彼女を成績的に伸び悩んでいる原因のように思っていました。

そのなかでも、外注した例もあって、2011-2012、2012-2013には、本田選手にスプリングソナタ、って本当はベートーヴェンのヴァイオリ・ンソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」なんですけどね、を振付けて、今シーズンもショート振付けてますが、そのマリナズエワも振付けていたんですね。
 


 

悪くはないですよね。

村上選手は、しっかり表現の出来る選手で、力まず、自然と音楽にのって、身体で表現できています。
ただマリナズエワの振りは、やさしく、やわらかく、ちょっと小洒落た、パステル調の振り付けなので、どうしても、村上選手の演技からは、溌剌感が優先してしまって、ズエワの良さも、村上選手の良さも発揮しきれていないように感じました。

そういう意味では、今の樋口美穂子の振り付けがあっているのかもしれません。

ただこの方、宇野選手のコーチ兼振付師でもありますよね…

私的には、宇野選手がこれから世界と戦っていくには、この人から離れなきゃ駄目だろうなあ、って思っていまして、コーチも振り付けも一緒っていうのはね…
実際彼に付けた樋口さんの振り付け、あまり良くなくて、支離滅裂というか、クサイというか、洗練されていないというか… そんな感じで。

でも、村上選手への振り付けは、そう悪くないように思いますよね…
 


 

まあ、元気溌剌、勢いのある彼女には、こういう振り付けがあっているんでしょうね。

樋口さんの振り付けの良いところは、作品のイメージが出来ていること、この音楽で、選手にはこう演じてほしい、そのために振付、ポーズがある。
コンセプトがしっかりしているというんですかね。
それと、他の振付師の振付を勉強しているというか、ポーズとか参考にしているというか、真似ているというか、そういうのは垣間見られます。笑

だから、パッと見、新鮮味はないんですよね。
キラッと光る何かが足りないというか…

で、意外にはずれがない。笑

それでもこの振付師、樋口美穂子さん、これから面白いかも、と思うのは、音楽、オペラやミュージカル曲を使うにしても、これまでのように、アリアや編曲ものの独立した一曲を使うのではなく、オペラやミュージカルそのものをそまま使う、劇をそのまま使う、音楽を表現、音楽の世界観を表現する、というのではなく、劇の一シーンをそのものを、フィギュアで表現する、というのをやってますよね。
 

まあ、ここで使われているシンクオブミーは、サウンドトラックにもなっていますが、でも恐らく、これを使うにしても、大抵はあのクルティーヌのカデンツァ、コロラトゥーラ部分は外すのではないでしょうか。
それを、そのまま、フィギュアの振付で表現してしまうというのは、中々凄い、というか、良いです。

こういう心意気、好きです。

で、村上選手も、愛らしく、クリスティーヌになりきって、最後コロラトゥーラを披露してくれましたね…
正にそんな振付でした。

 

よくよく、こういった彼女の演技を見るに付け、彼女が今、日本女子フィギュアのトップにいないことが不思議でなりません…
ジャンプも良くて、表現も出来て…

ただ彼女の演技には、空気感がないんですよね。
振り、腕や身体の動きに、空気が不足している。
平面的なんですね。
だから何となく、振りが流れる、彼女の表現、ポーズ、振りに今ひとつの説得力がない。

どうしたらいいか。

やっぱり、もう少し、もうワンテンポ、動きをゆったりと大きくする必要はあるでしょう。
そのためには、呼吸をたっぷり、ゆっくりとして、かな。笑

 

で、そんな彼女の今シーズンですが、フリーのプログラムは正に、オペラ!

後半、演技のフィナーレは、そのまま、トスカのフィナーレです。
勿論カットはしていますが、最後は音楽ではなく、劇、お芝居の一シーンをフィギュアで表現しています。
 

 
ただですね、彼女のこの演技云々する前に、まず、太りすぎです!
いくらシーズンこれからとは言え、フィギュアスケーターとして演技するために、人前に出る時の身体ではないです。
もしかしたら、怪我か何かで練習、トレーニング出来ていないのかもしれませんが、でなかったとしたら、全く駄目です。
まあ、当然シーズンイン時には、しっかり身体作ってくるとは思いますが、やはり最初から、やっていかないと、ね、駄目でしょう…

 
で、そんな、彼女の今シーズンのフリーのトスカ、ですが、あらすじは、本当に簡単に言いますと、

時はローマは共和制が崩壊し、王制のもとでの恐怖政治下の時代で、恋人同士であった、マリオとトスカ。
トスカは、警視総監スカルピア殺し、マリオは、共和主義者としての死刑囚。
トスカはマリオを助けるため、スカルピオを殺す前に彼と自分の身体を条件に取引をしていた。
トスカは、銃は空砲、死んだ振りをして、警官がいなくなったら逃げようとマリオと愛を誓う。
マリオの処刑の日。
空砲、のはずが、実弾で、トスカが近づくとマリオは死んでいる。
そこへ、スカルピオ殺しでトスカを追っていた警官が来て、
追い詰められたトスカは、屋上より身を投げる。

一応、オリジナルのフィナーレはこれ。
といっても、少々前から。
あの有名なテノールの『星は光りぬ』の少し前から。
テノールは、ドミンゴ。
 

 

彼女が、どんなトスカの最後を見せてくれるか…

 

 
本当の彼女が見られますように…

 

 

更なる飛躍を願って…

 

 

 

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