Archive for April 6th, 2014

キム・ヨナの演技を考える Vol.2

「キム・ヨナの演技を考える Vol.1」の続きです。   んー、ますます今更感が強いですが、まあいいでしょう。笑 そういえば、キム・ヨナ選手が引退のアイスショーであの「誰も寝てはならぬ」をやるそうで、それは別にどうでもいいんですが、面白いのがそれに反応して、日本の浅田ファンが一斉に揶揄ってるようで。笑 キム・ヨナ貶なんか、フィギュアなんぞキムチ落としのネタでしかない2chレベルの低俗な話なんですが、それに乗っかっている一部の浅田ファンが哀れなだけで。   で、前回はジャンプと演技構成点や振り、表現について触れましたが、そんな風に項目立てして大丈夫かいな、って思ってですね、当然他のエレメンツなんか詳しくないので、とりあえず、よくキム・ヨナ貶に使われるスパイラルを見てみようと思います。 とはいっても、現在はコレオシークエンスに組み込まれる形になっているようですので、コレオシークエンスそのものを見たいと思います。 【 コレオシークエンスChSq1】 コレオシークエンスとは、2012年シーズンから始まった要素(エレメンツ)です。ステップシークエンスとは違い、レベルの判定は無く全て同じ基礎点2.00が与えられる要素(エレメンツ)です。 ステップ、ターン、スパイラル、アラベスク、スプレッド・イーグル、イナ・バウアー、ハイドロブレーディング、(リストに無い)繋ぎのジャンプ、スピン動作といったあらゆる種類の動きから構成される、と言うことで何でもありで、プログラムの見せ場的な存在なのでしょうかね… ただ女子フリーでは必ずスパイラルを入れなければならないですが、以前のような時間指定はないようです。 評価基準は次のとおり。 1) 流れがよく,エネルギーが十分で焦点の定まった演技 2) シークェンス中のスピード、またはスピードの加速が十分 3) 明確かつ正確 4) よくコントロールされ全身が使われている 5) 独創性と創造性 6) すみからすみまで無駄な力が入っていない 7) プログラムの個性や概念を反映している 8) 要素が音楽構造を高めている こういう基準があるにもかかわらず、キム・ヨナ貶のサイトなんかでは、下のような画像で、コレオシークエンスの要素の一部であるスパイラルのしかも一瞬の画像を取り出してその姿勢を比較して、「ほら、姿勢が一番悪いでしょ。浅田選手のほうは柔軟性があってキムヨナと同列で語るなんて浅田真央に失礼」といった感じでキム・ヨナ貶めています。 そもそも、コレオシークエンスを語るのに、スパイラルのみ取り出して比較すること自体詐欺まがいなんですが、スパイラルの評価基準も下のようになっていて、勿論柔軟性だけではないわけで、むしろ実際の評価は、スピードや流れ、エッジの安定感だったりするようです。 (1)[姿勢の評価] 体の線が良い、柔軟性が優れている (2) [速度の評価] スピードがある (3)[技術表現両面] 流れが良く、エネルギーが感じられ、表現の焦点が定まっている (4)[表現面の評価] プログラムの特徴を際立たせている (5)[表現面の評価] 独創的で表現力がある   こういった諸々を踏まえて、Sochi でのアデリーナ・ソトニコワ、キム・ヨナ、浅田真央の三選手のコレオシークエンスを見てみましょう。フリーでの演技からコレオと思われる部分の抜粋です。 三選手ともGOE1.50貰った演技です。 【アデリーナ・ソトニコワ】   【キム・ヨナ】   【浅田真央】   ですから、コレオシークエンスはそういう意味では音楽で言えば、カデンツァにあたる部分かもしれませんね。 […]

Sunday, April 6th, 2014