ザンデルリング、追悼特集。 ザンデルリンクファンでない方からは、もういいでしょ?と言う声が聞こえてきそうですね。(笑) さて、今日は世間では不評なフィルハーモニア管弦楽団とのベートーヴェン交響曲全集から、第3番英雄をお聴きいただきます。 この全集、どういう経緯で行われたかあまり詳しくないのですが、EMI名義で録音がなされたのは第九番のみで、後はアビー・ロードスタジオで録音はされてはいるがEMIとクレジットされないものや、そもそもアビー・ロードスタジオではなく、ロンドン録音とのみクレジットされているものもあります。 この辺に、録音に恵まれなかったザンデルリンクらしさがでていますね。 私が持っている全集CDは廉価盤のためが音が悪く、また編集も、第1番の第4楽章が第9番のCDのトラック1に入っていたり、いかにもどうしても5枚に収めたいといった制約の中で作られたものと言う感じがします。 これほどの指揮者の唯一のベートーヴェン全集の数少ないCDがこんなやっつけ仕事のような形で世に出ているわけで、まあ、それほど売れなかったと言うことでもあるのでしょうが・・ 伝えられているのは、クレンペラーの代役でフィルハーモニア管を振ることになったわけですが、演奏会でやったベートーヴェンチクルスの評判が良かったので、レコーディングすることになったようです。 お聴きください。 【ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調『英雄』作品55】 クルト・ザンデルリング指揮 フィルハーモニア管弦楽団、 1981年、アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン リッピングドライブ:MATSHITA CD-ROM CR-594 リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz AVI作成ソフト:AVIMAKER FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder 音声はMP3 ドライブ変更しました。 第1楽章 Allegro con brio 第2楽章 Marcia funebre:Adagio assai(#18:37~) 第3楽章 Scherzo:Allegro vivace(#36:07~) 第4楽章 Finale:Allegro molto(#42:40~) いかがでしたか? 恐らく、ザンデルリンクのファンでもここは好みの分かれるところでしょう。 ドイツ音楽やドイツ風の重厚で風格のある演奏がお好きな方、或いはブラームスやブルックナーを振るザンデルリンクを評価する方は、ダメでしょうね。 私としては、言われているほど、この演奏に関しては悪くないと思います。 ザンデルリンクは、いつもどおりやるべき事はやっていると思います。 ただ違うのは、オケ、演奏家がドイツ、ドイツ人でないということです。 イギリスのオケです。イギリス人ですよ。 […]