オーディオ感の違い… 聴こえない音

昨日上げたSTEREO SOUND 製の石川さゆりの「津軽海峡冬景色」と「風の盆恋歌」の私の音ですが、時々お邪魔してますブログさんで「JazzとClassicをJBLで」のKTさんからコメントをいただきまして、ありがとうございました。

まあ、私がKTさんの同じSTEREO SOUNDのCD-Rの別の曲をアップされている記事に、わたしのもお聴きくださいと、コメントさせていただいたからなんですけどね。笑

でなければ、私のブログなんぞに誰もコメントしません。笑

 
で、そのコメントいただいて、ちょっと思ったこと。

 

タイトルにもありますが、KTさんとは、オーディオ感が違うなぁ~、と。

まあ、少し前から感じてはいたんですが、やっぱりそうだよなあ、と。

 
別に違うことは良いんですが、違うことで、同じ音を聴いても違う音に聴こえてしまうのかもしれない、ってとこが、ちょっと不便かな。と。

 
まず、バランスが良いとおっしゃっていただきまして、せめてバランスくらい褒めないと、と言うことでサービスしていただいたのかもしれませんが、一応嬉しかったんですが、ただ、私が自分で音を聴いた限りでは、記事にも書いてますが少々低音足らなく録られているはずなんですが、バランスがいいとおっしゃる。

一応お言葉を素直にそのまま受け取らせていただければ、ちょっと私の聴いた印象と違うわけで、まあこれは、みんなシステムのバランスが違うわけですから、当然ではあるんですが、そうすると、KTさんとこのJBLは、私のより若干下が膨らんでると言うことになります。で、問題は、って別に問題ではないんですが、私が色々録った中でこの音を選んだ理由が、記事にも書きましたが、声が他よりしっかり、リアルに録られているから、なんですが、もしかしたら、私にとって肝心なそのあたりを、聴けていらっしゃらないのかもしれないと言うこと、ふと、思いまして。

あの声は、あれより低域成分が入ったらバランス良く聴きやすいけど、あのリアルさは消えてしますからね。

 

それと、

ご指摘いただきまして、ちょっと上品過ぎると。

もっと、コブシを効かせて欲しいと。でも、ハイエンドには無理かなと。笑
 

まあ、確かにねぇ~、と言う感じではあるんで、ディナウディオに聞いて見ます、とお答えはしたんですが、でも多分ディナウディオからは、きっと、

「無い袖は触れん」

って返事返ってきますね。笑

 
つまり、音源にそういう音が収録されていなければ、再生できない、ということ。

当たり前の話なんですけど…

でも多分、KTさんは、演歌で、石川さゆりで、津軽海峡だったら、コブシぶりぶりの音を聴きたい、とお思いなのかなと思います。
其々の音源で、ご自身が思う音を再生する。

これが、KTさんのオーディオなのかなと推察しますが、でもこれって、普通ですよね、みんなそうやっているんだと思います。
私もそうでした。

レコード演奏家論、ってやつね。

 
でもね、「でした」と言うことは、つまり、私はもう今は違うということです。

ジャズはこうだから、こういう音で再生したい。
クラシックはこうだから、こういう風にならさなきゃ。

って言うのは、ないです。

私の場合は、これまでも書いてきましたが、CDの情報を隈なく、等身大で聴きたい、と言うことではあるんですが、でも、CDに入っている音なんで誰も聴いてませんから、マスターとは違うでしょうしね、なので、どう判断するのかと言えば、これまでのオーディオと音楽の経験から、今なっている音が、オーディオ機器固有の音なのか、音源から素直に出ている音なのかどうかを判断し、それを一つずつ取り除いてゆく、と言う感じでしょうか。

ジャズで、テナーサックスがどんなに気持ち良く鳴っても、現実離れしていてはその音は却下。
でも、レーベル固有の、これまで無数に鳴らされてきた音もありますから、それらも加味しつつ…

クラシックで、ステージ中央奥に定位するオーボエも、解像度高く鳴っても、それが吸って聴こえたら駄目ですし、そういうダブルリード楽器とシングルリードの楽器の音の出方の違い、はたまた、フルートなどリード使わない楽器の奏者の息の使い方とその漏れ具合と、それらがブレンドされた音、そういった音の違いが、音として明確に分からなければ、その音全体もきっとどこかおかしい、と疑わなければいけない。

で、結局そういう作業の結果が、今のシステム構成になっているんだと思います。

プリアンプなしの音だということ、もう少しいろんな意味で考えた方が良いです。
現に今、あなたのシステムからプリアンプを外し、パワーアンプ直結で鳴らされたらどんな音がするか、想像してみてください。

良くも悪くも、その功罪をね、考えてみる必要はあるかもしれません。

 

そもそも、石川さゆりさんの演歌は、コブシぶりぶりのコテコテ演歌ではなく、彼女らしい品の良さ、ナチュラルな感じがいいんですよね。

 

で、折角なので、デビュー当時の「津軽海峡冬景色」と、このCD-Rの音源がレコーディングされた頃、1995年の彼女の歌い方の違いを見てみましょう。

こういうことも、オーディオ再生には必要だったりします。
 

1977年、19歳

 
1995年、37歳
https://youtu.be/SVJXPADTKNc

 

無いものを出すのか、あるがままを受け入れるか。

元音に思いを馳せることができるか、否か。

 

オーディオ感の違いで、同じ音楽を聴いても、違ったものに聴こえる。

オーディオ感の違いで、聴けない音がある。

 

これぞ、世にも恐ろしい、オーディオ都市伝説の、これもその、ひとつか…

 

 

 

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