オーディオは人間そのもの「スピーカー弄りにろくな音なし」
と言ったって、「音は人なり」なんてことではないですよ。
これほど今の私にとってつまらぬ言葉はありません。
そんなこと言ってるから一生ろくな音を出せない。
一生ろくな音を出せないとは、つまり一生演奏の良し悪しが解らないと言うこと。
が、果たしてオーディオマニアで演奏の良し悪しを聴く音楽マニアがどのくらいいることか。大型システム自作してマーラーやブルックナー聞いてドンチャンやって喜ぶのが落ちか。笑
ま、とにかく、オーディオは人間そのもの、とは「音は人なり」と言うくだらないものではなく、言ってみれば、そのままの意味です。
人間は、考えてみれば大きく3つの要素に分かれていますね。
①知性・教養
②性格
③見てくれ
そう、この勝手に私が分類した3要素がオーディオの3要素。
①知性・教養が再生系機器。CDプレーヤーやDAC。②性格がアンプ。③見てくれがスピーカー。
お分かりですかな。この手の話、これまでもどこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
問題はあなたがどの要素を第一に考えているか。人間に対してもオーディオに対しても。
ま、オーディオ心理学ではないけど、実際その人がオーディオで一番力を入れている要素ってのは、恐らくその人が自分自身の生き方においても意識するしないにかかわらず、結構重要視している部分かもしれないです。
例えば、スピーカーを自作するなどしてこだわっているようなオーディオをやっている人は、自身も見かけを重視する、人からの評価を気にする、人から褒められたいタイプの人かもしれない。笑
まあ人間ならね、それこそ色々あって当たり前だし、そこが面白いところなんだけど、ことオーディオに関してはそうはいかない。
オーディオの場合、見てくれ(スピーカー)ばかり気にしていても、肝心の知性・教養(再生系)に乏しい音は、どう足掻いても所詮その程度の音です。
人間なら見てくれをよくすることで、自身も教養が身につき、性格を変わっていく、なんてことあるかもしれませんが、残念ながらオーディオはそんな甘い話はありません。
何故って、だって信号はプレーヤーからスピーカーに流れていますから。
仕方ありません。
ですから、、
スピーカー弄りのオーディオにろくな音なし。
と思っています。
ここのブログに来ていただいている方ならお分かりでしょうが、私のオーディオは知性・教養、つまり再生系を重視しています。重視と言うのは、そこを弄ることでシステムの音を良くしようとしている、と言うことです。
私はそう、と言うだけでなく、むしろオーディオとはそうあるべきと思っています。
だって、5しか流れていないのに、スピーカーから10出そうとしても出ないんですよ。ね?解るでしょ?当たり前の話です。こんなところで異論を挟もうとする人は、もう私とは話になりませんね…
オーディオの全てはこの大前提から始まるんですよ。
「スピーカー弄りにろくな音なし」
とは、この大前提を考える上での全てのオーディオマニアに向けた戒め、の言葉でもあります。
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