カーゾンのモーツアルト・ピアノ協奏曲第20番、第27番
今日は、クリフォード・カーゾンのピアノでモーツアルト・ピアノ協奏曲第20番と第27番をお聴きいただきます。
クリフォード・カーゾンのピアノでモーツアルト・ピアノ協奏曲と聞きますと、最近多くのリマスターを発売されています、エソテリックのSACDを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、今日お聴きいただくのはDECCA LEgendsシリーズのドイツ盤です。
実は、そのSACDは持っているのですが、もっぱらCDを聴く私としては、ハイブリットであるこの盤のCD層の音に不満があり今回お聴きいただく盤を購入したわけです。
何が不満かと言いますと、本来の音よりレンズ一枚越しに聞いているような感じあるんですね。だから音が焦点を結んでこちらに飛んで来ない。どうしても我慢できませんでした。
この傾向は他の同シリーズ、例えばカラヤンのワーグナーにもいえます。
恐らくCD層はSACD層の下にある関係でしょう。SACDのCD層は音が悪いと昔から言われていたことを忘れていました。
SHM-CDなんかは、CDをより透明にし、レーザーがロスなく通るようにして、実際その効果は抜群なわけで、それを考えたら、SACD層の下にCD層があること自体、音には良いわけないように思いますし、精神衛生上よろしくありません。
ただ、エソテリックの名誉のために言っておきますが、聴こえている音の質自体はしっかりしたもので、DSD処理した効果がCDにも現れています。
で、この盤ですが、残念ながらこの盤もどうかな・・と言う感じではあります。
96KHz,24bitでリマスタリングしていますが、音がクールになりがちで、この録音の芳醇さが後退しているように聴こえました。
でも、そんなこととは関係なく、カーゾンは素晴らしいです。
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K595 ・・・ 33:11~
サー・クリフォード・カーゾン(p)ベンジャミン・ブリテン指揮,イギリス室内管弦楽団,スネイプ、モールティングス1970年DECCA録音
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
ファイルサイズは99.7MB。
音声はMP3です。
モーツアルト/ピアノ協奏曲第20番K466,第27番K595 -DECCA Legends 独盤-
(映像と実際使用したCDのジャケットは異なります)
いかがでしたか?
カーゾンはやさしく、温かみがありながらも気品があって・・ 弱音が恐ろしく綺麗ですね。
この人のピアノでもっとモーツアルトを聴きたいと思いました。
ただ、ブリテンの指揮は少々うるさいように思いましたが、それもこの盤、この演奏の個性になっているのかもしれません。
音的には、質の高い音は聞こえているけど音が遠いSACDのCD層よりも、一音一音、しっかりこちらに響いてくるこの盤を私は選びます。
皆さんはどうお聴きになりましたでしょうか?
おっしゃるとおりだと思います。
エソテリックのcd層よりも、deccaから出ている盤の方が自然な音がする
と思います。
私は417-288-2の旧cdの方が好みです。エソテリックは中古に売りました。
エソテリックのsacdのマスタリングを担当しているエンジニア
杉本氏はXRCDにおいても
ドンシャリ傾向のマスタリングを行っております。
中音域が薄くなる傾向があり、好ましくありません。
TANAKAさん
そうですよね。全く音が違う。
個人的にはSACDの場合はDSDが音に悪さをしていると思っていますが、リマスタリングも関係ありそうですね。
ただ手持ちのXRCD確認しましたら、エンジニアは瀧口氏になっているんですが、最近のは杉本氏なんでしょうかね。