樋口選手の、全日本フィギュア 2017…

今シーズン、樋口選手は、大きく飛躍しました。

正確には、ここ1、2年、でしょうかね、自分のやるべきことを一つひとつ、クリアーしていって、着実に自分自身、試合で勝てる選手にアップデートしていった、そんな感じでした。
トータルとして、フィギュアスケーターとしての格が、上がりましたね。

ただ、ここ、今シーズン後半から少しずつ、最近には余りなかったポカが出るようになり、大事な全日本で、ベストな演技が出来ませんでした…
息切れした… 私には、そんな風に映りました。

気持ち的にね…

ただ、それでも、全日本のあの成績であっても、彼女は、オリンピック代表に選ばれておかしくない、成績です。
オリンピック一人目は、全日本優勝者ですから、問題ありませんが、二人以降は、全日本の結果、直近の成績を重視する、などという規定はなかったはずで、本当に、規定に沿って淡々と、総合的に判断すれば、樋口選手がオリンピック代表二人目でも、全く問題のない人選のはずでした。

でも、実際は、直近の成績を重視した、歪んだ判断をしました。
みんなの記憶に新しい、今良かった人をダメっていえない、これだけ盛り上がってるのに、水を差せない、という、素人並みの、幼稚な、判断。

勢いがある人を選ぶのが当然、というでしょうが、それはほとんど、いい訳です。
そんなものは、上の幼稚な素人感情の、裏返しに過ぎません。

試合なんて、やってみなければ、わかりません。
全日本で優勝して無条件で代表になった選手だって、オリンピックで、ポカ、やらかすかもしれない。

結局、大衆並みの低俗な一時の感情に溺れ、樋口選手の実績を無視した、ってことです。

岡島コーチは、代表決める試合でミスしたんだから仕方がない、という感じですが、選手、コーチはそのつもりで試合に臨むべきでしょうが、こと、選考は、別の話です。
何回も言いますが、2人目の代表選考基準には、全日本の成績を重視するとは、一言も書いていないんですよ。
全日本が代表決める試合、って言いますが、それは、優勝者が無条件で代表、っていうことであって、2人目は、全日本の成績は、一つの条件にしかなっていないんですよ、規定ではね。

なんか、以前、全日本で3位になっても代表になれなかった、引退したのが、「全日本重視の五輪代表選考うれしい」などといっているようですが、この人まだ根に持っているようで、以外に、この人、底が浅いんだなあ、って、思いましたね・・・笑

某小塚氏…笑

全日本を重視とか、実績を重視とかではなく、総合的に判断ですよ。

 

ただまあ、オリンピック代表選考にとって、大事な時期に来て、調子が下降気味でしたし、今までなかったようなミス、したのは事実ですから、選手としてはやはり、反省すべきではあります。
 


 

そのミス、最初の2Aですね。
まあ正直、この時点で、彼女の、2位はないな、って思いましたし、代表入りも難しくなってしまった、って思いました…

それとは別に、最近の彼女の演技、シーズン当初から比べると、ファイナルの演技もですが、あまり、良いほうではないです。
何というか、振りが小さく、硬く、丁寧じゃない。
決めポーズがいい加減で、強弱に乏しく、流れてしまっている感じですね…

何となく、滑り急いでいるというか、ね…
シーズン当初からとは違って、必要以上にジャンプに気をとられているようで。
今シーズンの彼女は、ミス後の大事なコンボをしっかり決められているように、ジャンプは安定してますから、本当は、もっと、振付に気を配っていっても良い状態なはずで、そういう意識であれば、ああいうポカもなくなるように思いますけどね、シロウト的にはね。

それと、彼女、ステップ、変更してますね。
2:47あたりのターン。
ここ、このショートでは、一旦右足付いちゃっていますが、今まででしたら、ここ、右足付かず、左足だけでターンして、後半のアップテンポに入る、例のサンバ風の振りにいくんですよ。
下のは中国大会のショート。

どうですか。
上からで角度違いますが、左足で、クルクルッと2回ターンしてますよね。

もう一度、全日本のを見てください。
一旦右足付いて、逆回転してますよね。
で、よくよく見たら、ファイナルから、この箇所変更しているようですね…

どうしてでしょうね…

前の方がクルっていう感じが小気味良かったですし、評価的にもそのほうがいいように思うんですけどね…?

まあでも、改めて中国大会と比べても、この全日本は、勢いがなかったですし、切れがありませんでしたね。
明らかに、ノリが悪く、動きが鈍く硬い。

弾けてないですよね。

中国大会のときは、本当にいい演技でした…
ロシア大会もね…

 



 

彼女、フリーの公式練習で右足首を負傷して、フリーは痛み止め飲んで臨んだそうですね。
その影響がどこまであったのかわかりませんが、ここでも一つ、やってしまいました…

これだけでも、見てる側の印象、は、悪いでしょうね…

まあでも、今シーズンの彼女の良い所は、それを引きずらずに、演技をまとめられるところでしょう。
演技表現的には、ショートと同じ感じで、当初あった、疾走感が、感じられませんから、やはり、身体の動きが鈍く、硬かったです。

ですから、彼女は、ショートもそうですが、、どういう状況でも、しっかり、ジャンプも決められるだけの安定感は身に付いているんですから、もっと、振付に、音楽に気を配って演技していっても、良いように思います。
来シーズンからは、その辺の、演技に臨む上での、精神的なバランス感覚を見に付ければ、成績的にも、もっと伸ばせるはずです。

 

オリンピック残念でしたけど、それもこれも、時の運。

そう思いつつ、この悔しさ忘れずに、世界選手権、頑張って欲しいですね。

 

新葉、ガンバ!

 

 

 

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