Archive for the 'カラヤン' Category

折角ですので全曲も聴いてください。カラヤンのブルックナー交響曲第7番 EMI盤

そういうことですので、お好きな方、どうぞお聴きください。 ついでに、以前1975年のグラモフォン盤のご紹介の時書いた記事も再掲しますので良かったらどうぞ。 この頃の記事は、今と同じように独善的でしたが、まだ謙虚さが残っておりました。笑 が、今はもう….. 酷いものです.. 笑   ブルックナー/交響曲第7番ホ長調[ハース版] 第1楽章: アレグロ・モデラート 第2楽章: アダージョ(非常におごそかに、非常にゆっくりと) 第3楽章: スケルツォ(非常に速く) 第4楽章: フィナーレ(躍動して、しかし速くなく)  1970年10月19日、1971年2月3日&4日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会 Abeey Road Technology デジタルリマスタリング、1996発売   記事中にあるニコニコ動画の音は、今ならもっと良い音だともいますが、これも歴史と言うことでお許しください。 全集も出しているカラヤンのブルックナー。 あなたはどちらがお好きですか?   …………………………………………………………………………………………………………………………. 2011年11月3日の記事 大分ご無沙汰してしまいました・・ 今日はカラヤンのブルックナーを聴きます。 カラヤンは全集を出すなど積極的にブルックナーを振ってきましたが、その演奏は他の名演とされる多くの指揮者のそれとは一線を画しています。 重厚壮大、神秘的、或いはこれはワーグナーか??と聴き間違うくらいのおどろおどろしさ。 それに比べたらカラヤンの演奏は非常に淡白で、実に淡々と進んでいきます。 ブルックナーを語る上で欠かせないのが版の問題です。 カラヤンも原典版を採用しています。 例えば、ベルリンフィルとの全集では、こうです。 交響曲第1番ハ短調(ノヴァーク版) 交響曲第2番ハ短調(ノヴァーク版) 交響曲第3番ニ短調(ノヴァーク版) 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(原典版) 交響曲第5番変ロ長調(原典版) 交響曲第6番イ長調(原典版) 交響曲第7番ホ長調(原典版) 交響曲第8番ハ短調(ハース版) 交響曲第9番ニ短調(原典版)   所謂原典版とは、実は「初版」には弟子たちが手を加えているらしく、その関与を明らかにしそれを除去すべしということから、1929年ウィーンで国際ブルックナー協会が創設され、第二次大戦終結までロベルト・ハースが中心となって編集されたものが、当時原典版として世に出たもののようです。 ハース版、ノヴァーク版とあるのはその後、レオポルト・ノヴァークが改めて編集しなおしたもので、どちらも原典版といえるもので、4、5、6、7、9番はその違いが無いので原典版と称され、他は区別されていると言うことですが、7番もハースとノヴァークでの違いがあるようですし、しっかり調べないとちゃんとしたことはいえませんね・・ 多分この全集では当初国際ブルックナー協会(ハースなど)で編集された所謂原典版を使っていいるのではないかと思います。で、その時編集されなかった3番や後にノヴァークによって編集しなおされた1、2番は、ノヴァーク版を使い、8番はやはりハース版を使ったと言うことではないかと思います。 基本的にブルックナーの音楽は打楽器は必要最小限しか入りませんが、私が一番許せない版は「シャルク改訂版」です。この版は、本来入っていない、入れてはいけない箇所にティンパニーを入れたり、別途金管やシンバル、トライアングルを追加したりしていて、もう最悪です。これは改訂版ではなく、勝手な編曲です。 この改訂版は勿論評判は宜しくおありません。当たり前ですね。 それにもにもかかわらず、また当時他にも版があるにもかかわらず、クナッパーツブッシュはこともあろうに、1956年の交響曲第5番ではこの悪名高いシャルク改訂版使ってウィーンフィルと録音しています。 歴史的な興味本位からか、どういう経緯でこの版を選んだかは分かりませんが、こんな演奏をしてブルックナーの音楽をおかしいと思わないのですから、このことだけでも、この指揮者のセンスが知れます。 その演奏を聴いた以降、私はクナの演奏を聴く気になりませんし、今となっては、そもそも彼の音楽家としての資質も疑っています。 他の多くの演奏家がやるように、アゴーギックの操作によるアプローチでは、いつまでたってもブルックナーの音楽は、片田舎の無骨でロマンティストなドイツのオルガン弾きの音楽で終わってしまうのです。 はたまたこれはワーグナーだったっけ???というようなお化け演奏になってしまいます。 […]

Thursday, May 9th, 2013 

1ビットは音楽を駄目にする。 と思う…..

ちょっと大げさかもしれませんが、私はそう思います。 前回も言いましたが、まず理屈でなく聴いておかしい。 今SACDやDSDネイティブ再生などと言って悦に入っている方たち、あなた方の耳は大丈夫か?皆さんご存知の真空管オーディオ ザ・キット屋という、往年の名器のパクリをやっているオーディオ屋さんがありますが、そこでもDSDが聴けるDAコンバーターを大々的に売り出していますね。笑 音楽の何を聴いているのか… そこに群がっている信者のような人たち、大丈夫か… 次に、高サンプリングは分かったけど、縦軸はどうした?この1ビットオーディオにおけるサンプリングはアナログ波形の縦軸値そのもののサンプリングは行っていないんですよね? 1サイクル前の音より上か下かそのままか、の0、1データ。それでローパス・フィルターで低周波のアナログ波形を抽出、ノイズは上にあるから大丈夫、だそうです。DA変換してないのにいつの間にアナログ波形を作ったの?笑 縦軸値のサンプリングしていないのにね。おかしいよ。基準電圧を設定して・・・云々かんぬん… まあ、実際はもっと複雑なことやっているんだろうと、一応そうしておきます。私も詳しく知らないから。 今日は、普通のCDとSACDのCD層を聞き比べます。 これだとDSDリマスタリングからCDに入れるためマルチにしてますから、1ビットの良さは半減するかもしれませんが、1ビットの音の悪さも隠せますからね。 CDの方は、再発もので、「art」もののデジタルリマスターです。 SACDの方はマスターからの直接掘り起こしなので、高サンプリング関係なく、基本的にこちらの方が音の鮮度は高いはずです。 曲はカラヤンのブルックナー/交響曲第7番から第2楽章。 クラシック音楽の演奏をする上でのアゴーギクの細やかさ。 音と音の間に静寂を感じるか。 カラヤンの描くブルックナーとはどんな世界なのか。 部分的に集中して聴き比べてみてください。 人間の感覚として、最初に聴いた音が後に聴いた音に影響する、でしたっけ? そういううこともありますから、出来ればSACDを先に聞いて次にCDを聴くようにしてください。その方が違いが分かりやすいと思います。MP3に圧縮して狭い世界での比較になってしまったので、CD先に聞くとCDの音が頭に残っているのか、SACDも大して変わらなく聴こえる場合もあるかもしれません。WAVだとそんなことないんですけどね。 逆にSACD先に聞いても同じようには聴こえないです。明らかにCDの方が良いです。 ブルックナー/交響曲第7番ホ長調[ハース版] ~第2楽章:アダージョ。非常に厳粛に、そして非常に遅く  1970年10月19日、1971年2月3日&4日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会   ブルックナー/交響曲第7番ホ長調[ハース版] ~第2楽章:アダージョ。非常に厳粛に、そして非常に遅く  1970年10月19日、1971年2月3日&4日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会 ESOTERIC SACD CD層、2012発売       ブルックナー/交響曲第7番ホ長調[ハース版] ~第2楽章:アダージョ。非常に厳粛に、そして非常に遅く  1970年10月19日、1971年2月3日&4日 ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会 Abeey Road Technology デジタルリマスタリング、1996発売     解りますか? 何か、出だしの音量違うような気がするんですけど気のせいかな…   脅かすわけではありませんが、これであなたがこれまでクラシック演奏の何を聴いて感動してきたのかが問われます。   もう少し聴き比べをします。

Monday, May 6th, 2013 

’60のカラヤンはまだまだ・・ ベートーヴェン “運命” 我流ハイレゾ??

この頃のカラヤン&ベルリンフィルは、ベルリンフィルがまだカラヤンのものに成りきっていないのでオケの主張が強くてある意味纏まりにかけるのですが、この運命もそんな演奏です。カラヤンをカラヤンたらしめている何かをお解かりのカラヤンファンであれば恐らく同じ意見ではないでしょうか。 我流ハイレゾと書きましたが、今回mp3に圧縮していないWAV音源をアップしました。 今使っているFLASH系プレーヤーはWAVは対応しておりませんで、以前からWindows Media PlayerやRealplayerなんかを貼り付けたいと試していたんですが、今回やっとQuickTimeで可能になりまして、晴れて無圧縮でリッピングそのままの音をお聴きいただけるようになりました!一応ハイレゾ音源・・笑 音源は24bit-192KHですから、大体1G以上になってしまいますので、直ぐには再生できないどころか、プレーヤーすらなかなか姿を現してくれませんし、借りてるサーバーの容量が50Gですから交響曲1曲で2Gとなると、サーバーはあっという間に一杯….  大変だこりゃ。笑 “ハイレゾ”音源は再生可能になるまで、収録時間くらい掛かる感じです。 【Beethoven: Symphony No.5 in C minor, Op.67】 Ripped in 24bit-192KHz  ■PERSONAL Berliner Philharmoniker, Herbert von Karajan ■RECORDING 1962, Jesus-Christus-Kirche, Berlin, Germany ■TRACK 1. Allegro con brio 7:19 2. Andante con moto 10:05 3. Allegro 4:54 4. Allegro 9:07 MP3 24bit-48KHz   ⇒ WAV 24bit-192KHz 圧縮されたmp3の方が音の密度が高く篭った感じが所謂アナログ的に聴こえるから困ったものです。針圧を上げて聴感上力強くした、あの感じ、かな…

Sunday, September 2nd, 2012