Archive for the 'THE DECCA SOUND' Category

“THE DECCA SOUND”音は薄いが何とかここまで 、メンデルスゾーン 交響曲第3番《スコットランド》

なんやかんやと音質に文句を言っても、演奏に罪はないわけで、これも標題に溺れることのない、地に足をつけたまっとうで正直な演奏。私はどうもこういう演奏、好きなんだなあ… リッピングは、再掲のサキコロと同じ条件。といっても分からないでしょうが、タスクマネージャーの優先度を変えるだけでこんなに表情が変わるんだから、参ります。…..といっても分からないか。笑 最近の演奏も虚飾を配してクールにという感じだけど、そういうのとは違うんだなあ。 【メンデルスゾーン “交響曲第3番イ短調作品56《スコットランド》” 】 【Personal】 ペーター・マーク指揮、ロンドン交響楽団 【Take】 1.第1楽章 Andante con moto – Allegro un poco agitato, 2.第2楽章 Vivace non troppo, 3.第3楽章 Adagio, 4.第4楽章 Allegro vivacissimo – Allegro maestoso assai ■録音:April 1960、Kingsway Hall, London, United Kingdom どうでしょう、しばらくは、こんな感じでいこうかな…… ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。

Wednesday, August 22nd, 2012 

音の悪い”THE DECCA SOUND”も少しは聴けるようになったか?! 名盤!!ケルテスのドヴォルザーク《新世界》

  先日購入した”THE DECCA SOUND”の音が悪いことは以前お話しましたが、その後手放そうかと迷いましたが、まあ、色々聴いていない名盤もあるので、と思い手元に置くことにしました。 音が悪いと言う場合色々な場合があるわけでして、私が感じる”THE DECCA SOUND”の音の悪さと言うのは、「音が薄い」「音圧が足りない」「音が平面的」と言うことです。マスタリングに使用した機器はゲンダイのものでしょうから、データーのコピー技術的には優秀であると思います。そんな音はしています。ただ如何せん、音に厚みが足らなく、そのためデッカサウンドたらしめていた音の立体感をあまり感じません。そして何より、旧盤が持っていた音圧が抜けてしまっています。 でもまあ、折角購入したわけですしね。何とかリッピングで聞けるようにしようと、言うわけです。 恥ずかしながらケルテスの新世界を聴くの初めてでして… ESOTERIC SACDにもなっていますが、これがなかなか好みの演奏です。やはり聴かず嫌いは良くありません。笑 野暮な古臭い演奏と勝手に想像してましたが、これがなかなかストレートで、だからこそ見える名曲「新世界」の魅力。   ケルテス、32歳。若きハンガリーの獅子、渾身の一枚。     【ドヴォルザーク “交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」” 】   【Personal】 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:イシュトヴァン・ケルテス 【Take】 1.第1楽章 Adagio – Allegro molto, 2.第2楽章 Largo, 3.第3楽章 Scherzo. Molto vivace, 4.第4楽章 Allegro con fuoco ■録音:1961年3月22日~24日、ウィーン、ソフィエンサール     ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。  

Tuesday, August 21st, 2012 

“DECCA SOUND”を検証する (完) 3大テノール 世紀の競演

前回のカーゾンは、結局両者とも一長一短があり引き分けだったかと思います。 それにしてもこうやってどっちがどうのこうのとやっていると、疲れます… レコード聴いてりゃ世話なくていいのに、ってつくづく思います。(笑) なんだかんだ言っても所詮廉価盤なんだから、音質期待する方がおかしいんじゃない?って聴こえてきそうですが、それはそうなんですが、では果たしてこの”DECCA SOUND”は廉価盤だから音が悪いって承知で購入した人、或いは買わずともそう認識していた人ってどのくらいいるんでしょう??少なくとも私は、いくら廉価盤とは言え、あのデッカがだす商品であれば、音質は少なくとも現行品並みを維持していると思っていました。何より、”DECCA SOUND”と銘打っているわけですからね。”DECCA SOUND”という時のサウンドとは情報量ではなく、その音色、そしてその立体的な音像とサウンドステージの素晴らしさにありました。楽器、声の持つ音の色合い、デッカはこれが素晴らしかった。ただ聴いていて良い音だね、では済まない、オーディオ的にも追求できるだけのレベルにあった音なんです。ですから、そんなデッカが”DECCA SOUND”と銘打って出すBOXものであれば、いくら安くてもデッカの代表的サウンドが聴ける、それは永久保存版として存在しうるものだと思っても不思議はありませんよね。私はだから、購入したんですけどねぇ…  少なくとも私には違っていました。それはデッカの音としてずっと大事に所有していけるものではなく、本当に文字通り、単なる廉価モノ以外の何者でもなかった、そんな感じです。残念ですね….. こんな所で、安かろう悪かろうに出会うとは思っても見ませんでした。まあ、”DECCA SOUND”だなんて商品に偽りありですから、そうなると値段も5,000円以下が妥当でしょ。こんな程度の音ならね。 で、今日聴くのは、日本盤ですが初回発売で、リマスター物ではない、ある意味オリジナル盤なのですが、それと全く違う音を収録してあるものが”DECCA SOUND”にありましたので、ご紹介します。【3大テノール 世紀の競演】です。そう、あれです。その中から、7曲目と8曲目を聴きます。一聴違うことは直ぐ判りますが、それはリマスタリングの違いというより、別の音源を使用しているようです。この「世紀の競演」は確かテレビ放映されてますし、DVDにもなっています。どうも”DECCA SOUND”の方は、そのテレビ用か放送用か、映像用かわかりませんが、CD収録のためのマイクとは違うマイクセッティングで収録された音源を使用しているようです。ですから、生々しく面白いのですが、初回発売物と比べるとその音質レベルの低さが一聴瞭然。観賞用ではありません。こういった音源を採用する辺り、明らかに、この商品における、デッカ伝統の高音質というものに対するメーカーの認識の低さが判るというものです。 【3大テノール 世紀の競演】 ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)、プラシド・ドミンゴ(テノール)、ホセ・カレーラス(テノール)、フィレンツェ五月祭管弦楽団、ローマ国立歌劇場管弦楽団 指揮:ズービン・メータ ■録音:1990年7月7日、ローマ、カラカラ浴場 ■7.帰れ、ソレントヘ(ルチアーノ・パヴァロッティ)、8.グラナダ(ホセ・カレーラス)   “DECCA SOUND”   1990年発売の初版日本盤   で、最後に、この時代にあって、まともな音を残していくには油断していてはいけない。そういう思いを込めて、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」から”誰も寝てはならぬ”を聴きます。このコンサートのアンコール最後の曲、3人のテノールによる演奏です。勿論、”DECCA SOUND”ではなく、1990年発売の日本盤オリジナルからです。     ★PC音源はメインシステムで聴きましょう。

Saturday, August 18th, 2012