全日本フィギュア! の、その前に…

先のグランプリファイナルでは、男子で演技構成点で10点満点が連発されるという暴挙、….いえいえ、快挙がありましたことは、記憶に、もう、ないかもしれませんが、って、そんなこともないでしょうが、まあ、結弦君のあの演技じゃしょーがないよねぇ~、って変に納得している方も多いと思いますが、まあ、私も、まあね… って思いますが、確かに、技術点は、後半ランディングが詰まったり、不安定になったりあったので、本当の満点演技ではなかったんですが、でもまあ、良くあれだけの高難度ジャンプ構成をアレだけの出来でやりきった彼には、敬意、どころか畏敬の念さえ覚えるのですが、しかし、こと演技構成点のあの10.00がずらり並んだのには、おいおい、ちょっとぉー、って思いました。

演技構成点って、今更いいでしょうが、一応ウィキによると、

スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS)
要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork, 略記号:TR)
動作/身のこなし(Performance / Execution, 略記号: PE)
振り付け/構成(Choreography / Composition, 略記号: CH)
曲の解釈(Interpretation, 略記号: IN)

です。

改めてみてみると、へぇ~、こんなに、本当にジャッジの連中は見てるんかね????????
大丈夫かぁー?????????????????????

って、大いに疑いたくなる内容なんですが、まあ、本人たちがそう言い張っているので、信じるしかないのですが、素人の私たちは勿論、選手たちもね…

 

で、先の例の羽生選手の演技での演技構成点ですが、下にありますので見てほしいんですが、私はてっきりスケート技術が一番評価が高いと思っていましたが、実はそうではなく、「 動作/身のこなし」と 「振り付け/構成」が9.96と同点で一番の評価。

スケート技術   9.79
要素のつなぎ   9.64
動作/身のこなし  9.96
振り付け/構成 9.96
曲の解釈 9.93

次が「曲の解釈」ですと。笑

まあ、と言ったって、点数は0.25刻みですからね、ほとんど全員満点みたいなもので、10.00が1人多いか少ないかくらいの差ですけど、でもジャッジ内ではそういう評価の雰囲気があったんでしょうね。


WS000130

 
で、私はここで、大いに疑問です。

「曲の解釈」に10点満点はおかしいし、「振り付け/構成」もそんなにいいとは思いませんね。

今回の彼の演技は、高難度ジャンプをほぼ完璧に跳びきった彼の演技の「出来」が凄かったんであって、技術以外の振り付け、曲解釈、表現力は、大したことなかったと思います。
まあ、彼の場合は、表現力ではなく、「熱くほとばしる、若き青春の血潮」ですよ。

以前、こちらの記事で、恐らく彼らしい、若さが出た「陰陽師」を演じるだろう、と書いていますが、その通りの演技でした。

大体演技をよく見てみると、今回の彼の振り付け、大したことやってない。笑
時々、象徴的なポーズが出てくるだけで、映画作品である「陰陽師」の怪しい、温度感のない、血の気のない、それでいて得体の知れぬ恐ろしいほどの力を感じる、ああいう世界を表すための工夫が乏しいです。

どうです?

曲を解釈しているか、ですよ。

それが10点満点だって…

冗談じゃない。

彼のあの演技のどこに、陰陽師のあの世界を感じ、怪しい気持になったでしょうか?

皆無です。笑

「振り付け/構成」もさっき言ったように、これまでの多くの名演技の振り付けからしたら、特別大したことないですよ。
彼の表現だって、元気のいいところはいいけど、繊細なところは全く駄目、幼くて、演技と呼べるものではないです。

繊細さが足らないです。

 
それでも、表現力に関わる構成点に、ほぼ満点をつけるジャッジたち。

 

アホだね。

 

東洋の得体の知れない題材、音楽にやられたか。笑

 

勿論、2015グランプリファイナルでのフリーの彼の演技はもう、完璧と言っていいと思います。
でもそれは技術のことで、表現力の評価とは違います。

 

この程度の振り付け、動作、表現で満点なら、2010年の世界フィギュアでの浅田選手のフリーの演技への評価は間違っていたことになります。

私は、そう思います。

 

WS000134 

 
この演技の、曲解釈に、6.50を付けるジャッジ。
最高でも8.50が1人…

 

何が、演技構成点だ。

くだらない…

 

そう思った、今回の羽生選手の演技への演技構成点の評価でしたね。

 
 

2010年のこの彼女の演技とその評価を見るにつけ、ホントに、

 
 

くやしい… です。

 

 

でも、

唯一の救いは、あんなすごい演技しておいて、終わった後の、彼女の一言。

 

 

 

“疲れたぁ~”

 

 

 

お疲れ様。笑

 

 

 

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10 Comments

  1. mike says:

    お疲れ様です。
    本当にフィギュアって疲れます。
    羽生君はもちろんすごいけれど、これからどうするんだって話です。
    こんな採点に振り回されながら身を削って競技をしている選手を考えると胸が痛みます。

    話を真央さんに〜!
    私も当時から鐘はもちろん大好きです。見るのは辛いシーズンでしたが、よくぞこんなプロを
    授けてくれた、、、タラソワってすごいなぁと思っていました。
    他にもラベンダー、シェヘラ 、ピアコン、白鳥、バラ1、ショパンワルツの振り付けが好きです。
    そう、、、ほとんどタラソワさんです。はっきり言ってローリーのプロは特にいいと思いません。
    ローリーのプロって、基本に忠実なバレエの手のポジションの繰り返しで、
    どの曲でもOKで個性がないというか。愛の夢、蝶々さん、ノクターン、どれも同じ。
    綺麗な振り付けを綺麗な真央ちゃんが綺麗に動くのでハマるのは当然というか。
    その点、タラソワはこの曲にはこれ‼︎という印象的な振りがたくさんあって、
    動きに制限がある似たり寄ったりのフィギュアの中でよくこれだけ引き出しがあるなぁと
    唸ってしまいます。

    また真央ちゃんとタラソワのプロが見たい、、、、‼︎
    それを完璧にやりきる真央ちゃんが見たい。。。。

  2. るるしゅ says:

    2010年の頃は異常ですね。
    芸術的という言葉は曖昧ですが、
    鐘は技術的にもそして芸術的にもすばらしかったと思います。

    ジャッジは浅田選手を評価したくないとしか思えません。

  3. gutsy says:

    mikeさん、

    mikeさんも、ローリーの振り付けは?なんですね。
    真央ファンは、彼女の振り付け好きなのかと思ってました。
    人それぞれでしょうけど、意見が同じ方がいてほっとしてます。

    私も、タラソワが浅田選手にした振り付けは、多分全部好きです。
    中でも、鐘、ラヴェンダー、ポル・ウナ・カベサ、カプリースですかね。
    ラヴェンダーは、鐘と双璧、ポル・ウナ・カベサは「タンゴ」ではなく、こっちをSPにした方がいいくらい。

    ローリーの振り付けでは、愛の夢は良いですね。彼女の振り付けは、浅田選手の調子次第みたいなところが合って、イマイチ弱いですね。

    そうですよね、タラソワには、浅田選手の調子なんかで遠慮せず、彼女をぐいぐい引っ張っていくような振り付けで、もう一度彼女に本当の元気を取り戻させてやってほしいです。

  4. gutsy says:

    るるしゅさん、

    いやー、本当に異常ですよね…
    もうこんな採点してほしくないんですが、今回のこれを見ると、所詮スポーツのジャッジたちに、芸術的な要素の評価は無理なんだと、改めて思いました。

    おっしゃるように、2010年のISUは、浅田選手を評価したくなかったんだと思いますよ。
    ISUに、そういう人物がいたんだと思います。
    ジャンプは評価基準に合わない。そうなると、彼女のやっていること自体、評価しないような…
    キムヨナ選手の演技を基準に採点されていたように思いますし、今回の羽生選手も、今後、彼のような演技が基準になって、それ以外認めないとか、もう点が出にくくなるとか、後遺症が残ることを心配しています。

  5. mm says:

    またこの演技にふれる機会を与えて頂きありがとうございます。

    数年前にアメリカのナショナルジオグラッフィックの
    子ども向けクイズ本を読んでいたら
    浅田選手が鐘の衣装でジャンプしている写真を見つけて
    分かる人には分かるんだ!!!と本当に嬉しくなって
    クイズ問題を見たら…
    In what sport whould you see a triple luts?
    当時これを悪意だと思った私の心が歪んでいたのでしょうか・・・

    関係ない話ですみませんっっ
    ふと思い出してしまいました。

  6. gutsy says:

    mmさん、

    「luts」ですか?「lutz」では?

  7. mm says:

    失礼致しました!「lutz」です。
    鐘のシーズンは本当に何が起きているのか…
    と言う気持ちでいっぱいで楽しめませんでした。
    そんな中ノーミス演技を最後に見せてくれた浅田選手には
    感動し、得点が出た瞬間は声も出ませんでした。

    どんなに考えても疲れるだけですね。
    結果は結果として受け止めて選手は前を向いて行くしかないですし。
    「得点は関係なく自分の演技を・・・」って言葉が苦手です。
    「お客さんのために・・・」も。

    gutsyさんの言葉の表現力に驚きます。
    「彼の場合は、表現力ではなく、「熱くほとばしる、若き青春の血潮」ですよ。」
    「タラソワには、浅田選手の調子なんかで遠慮せず、彼女をぐいぐい引っ張っていくような振り付けで、もう一度彼女に本当の元気を取り戻させてやってほしいです。」
    本当にそう思います。

    全日本楽しみです!
    全ての選手が力を出し切れますように…
    浅田選手の演技中は逃げないように頑張ります。

  8. gutsy says:

    mmさん、

    ですよね。
    でも、彼女の写真にルッツ、ですか…笑
    何なんでしょう?笑

    まあ、良かろうが、悪かろうが、悪かろうが、悪かろうが、このISUのジャッジの判断に選手たちの競技人生、左右されますから、お願いだからちゃんと見てあげて!って、切にお願いするだけですね。

    真央ファンは何かと気苦労多いでしょうが、選手みんなのベスト演技、期待しましょうね。

  9. るるしゅ says:

    コメントへの返信までありがとうございます。

    今日の全日本選手権を見ましたが、
    浅田選手は2010年のトラウマを心に抱えたままなのではないかと思いました。

    もちろんそれ以外にも不調の原因はあるでしょうが。
    やはり人として生きている以上、認められないのは相当辛いでしょう。

    2010年のオリンピック、そして完璧に滑った世界選手権での低評価。
    鐘の演技を今見るにつけ、決してその輝きは色あせるものではありません。

  10. gutsy says:

    るるしゅさん、

    そうですよね。
    彼女には、12歳の全日本初出場の時の、あの時の自分を思い出して、今の彼女のスケートを見せてほしいです。

    一番良くないのが、失敗よりも、気持ちに覇気がないことですね。

    フリーでは、我に返ってほしいです。

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